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先輩からのメッセージ



在校生からのメッセージ

本科2年 阪野 由珠さん

歯について多角的に学び、アスリートのマウスピースをつくりたい!
 歯科技工士としての技術を身に付け、自分が製作した技工物で多くの人をサポートしたいです。これまでのスポーツ経験から、アスリートのためのマウスピース製作に携わりたいと考えるようになりました。そのために、日々の授業で専門的な知識を身に付けるだけでなく、技工物の製作も数を重ねて、学びを深めていきたいです。

学校で学んでいること・学生生活

 座学で歯の形態や特徴について学び、その後すぐに実習で手を動かして作るので、学んだ内容を理解しやすいです。実習では、入れ歯やインプラントの土台作り、棒状の石膏から歯型彫刻をすることもあります。正確に特徴を捉えないと作ることができないため、指摘されたことや不安なことを事前に確認して取り組んでいます。

この分野・学校を選んだ理由

 ものを作るなど、手を動かすことが好きで、仕事に生かしたいと思っていたときに、歯科技工士の仕事を知りました。愛知学院大学歯学部附属病院で見学実習ができることや、同じキャンパス内で大学の薬学部や歯学部、短期大学部の学生さんと一緒に学び幅広い知識を得られることもポイントです。歯科技工士の国家試験合格率も学校選びの決め手になりました。

卒業生からのメッセージ

田川 湖甫さん
(2023年3月 本科卒業)

和田精密歯研(株) 勤務
歯科技工士としてのスキルを磨き、銀歯製作のプロフェッショナルを目指します。
 小学生の頃からねじ締めなど祖父の手伝いをするほど手先を動かすことが好きでした。好きなことを生かせる職はないかと調べていくなかで、辿り着いたのが歯科技工士です。
 私が務める会社は分業制で、今は金属製の被せ物を鋳造、調整、研磨する部門に所属しています。患者さん一人ひとりの歯の形状は異なるため難しさを感じますが、必要とする多くの人たちに自分が作った技工物を提供できることにやりがいを感じています。歯科医師や患者さんから「作ってくれた技工物がよかったよ」という言葉を聞けたときは頑張って製作してよかったと思います。

この分野・仕事を選んだきっかけ

 家族が医療関係の仕事をしていたことから、資格を取り、得意なことを生かせる職は何かないかと調べていくなかで、たどりついたのが歯科技工士です。歯は食べるためだけでなく、健康そのものに直結するため、この先もずっと必要とされる仕事だと感じ、本校への進学を決意しました。
 在校中は歯の特徴を覚えたり、手を動かして正確に作り上げたり難しさを実感しましたが、一つのものを作り上げていく面白さがあり、充実した学生生活を送ることができました。国家試験対策の授業でも大事なポイントなど丁寧に教えてもらえたことで、安心して受験に臨めました。

学校で学んだこと・学生時代

 歯の特徴や寸法を覚えて石膏を彫り歯の形を作る授業で身につけたカービング(彫刻)の技術が、今の仕事に役立っています。1本ずつ作っていくため本当に大変なのですが、国家試験前には1日に5~6個製作し、時間制限内に彫ることができるよう練習を重ねたことは良い経験となっています。
 また、2年次には大学病院で1週間の病院見学実習を体験しました。患者さんによって異なる歯の形や歯並びに合った技工物を製作することの責任を実感しましたが、提供することで喜ばれる人がいるということを知り、学びへの意欲が高まりました。歯科技工士が歯科医療において重要な役割を担っているのだと改めて実感することができました。